【医療職必見】AIを活用した抄録作成の具体的な手順を解説【文章作成をAIにまかせて効率アップ!】
医療・介護現場で働いていると研究や取り組みの発表を依頼されることがあります。
業務中、業務外の時間も使って発表の準備をするのは大変ですよね。
「これから学会などで発表の機会がある」方々に向けて
AIを活用した、抄録作成の手順について解説しています!
この手順では
- 発表内容を考える
- 情報を整理する
- 考察をする
従来の発表準備(発表内容を考える、情報を整理する、考察をする)でまとめた内容をもとに、 短い時間で抄録を作成することができます。
この記事では、特に最後の『文章として抄録を書き上げる』部分に焦点を当て、AIを活用する手順を詳しく解説します。
発表活動にかかる時間を効率的にしたい方はぜひ最後までご覧ください。
目次
AI活用の基本
ChatGPTのようなAIは、まるで人と話すように質問に答えてくれます。
そのため、気軽に質問しても、こちらの意図を理解して返事をくれます。
ただし、何か具体的な目的を持ってAIを使う場合
次の2つの点に気を付けると、もっと上手に活用できます。
- 指示や質問は具体的にする
- AIは嘘をつく
具体的に質問する
実際に誰かに質問する場合を考えてみてください
質問1「書き方を教えてください」
質問2「学会発表用の抄録の書き方を教えてください」
質問2方が具体的な質問になっているのがかわかりますよね
AIを「優秀なアシスタント」として使いこなすには、指示者(ユーザー)側が「何を」「どうしてほしいか」を明確に言語化するスキルがとても重要になります。
この質問の仕方を身に付けておくことで、AIを有効活用できるだけではなく、日常的に仕事場面でも活かすことができます。
AIは嘘をつく(ハルシネーションを起こす)
AI技術は非常に優秀ですが、嘘をつくことも多いです。
上記のように具体的な指示を出したとしても、AIは事実と異なる内容(嘘)を出力してしまうことがあります。
そのため、出力された文章や内容に関しては、使用する人間の責任としてチェックする必要があると言う事は大事なポイントになります。
抄録作成にAIを活用する具体的な手順
抄録作成は、発表する内容を文章で表現することです。
この【文章にまとめる】という部分でAIを活用します。
使用するAIは
- Google Gemini
- ChatGPT
このどちらかの使用を前提として解説しています。
抄録作成の具体的な手順
- 発表内容をまとめた文書ファイル(WordやGoogleドキュメントなど)を作成
- AIに文書ファイルをアップロード
- AIに指示を出して抄録を作成する
この手順で行います。
一つづつ解説していきます
【AI抄録作成手順1】アップロード用の文書ファイルの作成
作成する文書ファイルは
- Microsoft Word
- Googleドキュメント
このどちらかで作成することをお勧めします
作成する文書ファイルは、発表内容の要点をまとめて箇条書きで作成します。
この箇条書きと言うのがポイント
自分の考えを一つ一つ書き出していって、最終的にAIにまとめてもらうと言う作業になります。
ただ適当に書き出せばいいと言うわけではありません。
抄録作成を目的とした場合、具体的な項目に分けて、その内容に沿って書き出す必要があります。
その項目は、以下の通りです。
- 背景・目的
- 方法・対象
- 結果
- 考察・結論
この項目は抄録作成の基本的な構成です。
項目ごとに箇条書きで、発表の内容を整理していきます。
発表の内容によって別の項目を追加したい場合は、目的に応じて追加していただくと良いです。
【AI抄録作成手順2】AIへ文書ファイルをアップロード
AIに発表内容を読み込ませる方法はいくつかありますが、私は文書自体をAIにアップロードする方法をお勧めします。
文章をアップロードする際の準備として
AIサービスにアカウント登録・ログインする必要があります
AIのアカウント登録・ログインはGoogleアカウントをお持ちの方はすごく簡単に登録することができます。
文書ファイルのアップロードの方法(ログインすることでこの機能が使えます)
Google Gemini:画面の「Geminiに相談」の左「+」ボタンをクリックすると「ファイルをアップロード」とでます。これをクリックして進めます。
ChatGTP:画面の「質問してみましょう」の左側に「+」または「添付」とでます。これをクリックして進めていきます。

アップロード方法の解説は2025年11月時点のものです。AIサービスのアップデートにより、画面のデザインやボタンの位置、名称等が変わっている可能性があります。
アップロードが完了したら、質問を入力するところにファイルが表示されます。
【AI抄録作成手順3】AIに指示して抄録を作成
AIへの指示は具体的にすることがポイント
抄録作成の募集要項を確認しましょう。
この文書ファイルの内容を元に学術集会用の抄録を作成してください
語尾はだ・である調で統一してください
抄録の文字数は〇〇文字以内
文字数は募集要項に応じて調整してください。
これで、抄録の草案(たたき台)が書き上がります。
コピーして提出用のファイルに貼り付けましょう。
でも、ここからが最重要ポイント!
必ず、出てきた抄録の内容を確認してください。
AIは普通に嘘をつきます
抄録の内容が自分の意図した内容になっているのかチェックしましょう!
- 事実関係: 対象者の人数、年齢、数値データ、結果などに間違いはないか?
- 論理: 「背景・目的」と「考察・結論」 に一貫性があるか?
- 専門用語: 用語の使い方は適切か?
- 募集要項: 文字数 や指定された構成を守れているか?
- 意図: 自分の伝えたかったニュアンスが正確に表現されているか?
まとめ
AIを使用することで、発表活動の時間効率が上がります。
今回は抄録を作る時の手順を解説しました。
また仕事の中でのAIの活用方法を解説していきたいと思います!
便利な道具【AI】を活用して、仕事の効率を上げていきましょう!





