【20代理学療法士の年収額から考える】今と未来の給料アップ方法を解説!

あなたは収入に満足していますか?
- 「自分の年収は年代的に多いのか」
- 「なんとなく将来が不安」
- 「もっと給料がほしい。けど、何からはじめればいいかわからない」
このような不安を抱えている若手理学療法士は少なくありません。
物の価格が上昇する中で、医療・介護業界の給料は上がりにくい状況です。
理学療法士としてこれから働く、すでに働いている皆さんの給料アップの為の基本戦略は
理学療法士×転職×副業です
- 20-24歳で331万
- 25-29歳で374万
※残業など含まず【参考:厚生労働省_令和5年賃金構造基本統計調査]
年収傾向は30代でよく伸びて、55-59歳で約576万円になります。
しかし、職場の状況によっては昇給が少ないところもあります。
理学療法士として働いて、給料を高い水準にしたいときは大学病院や大規模総合病院で長い期間、働くことで可能です。
でも、みんながそこに就職できるわけではありませんよね。
この記事では
理学療法士として働く中で、今と未来の収入に不安を持っている方が収入を上げる為の考え方や方法を解説しています。

15年の経験で、10年以上を管理職として仕事をしています。
私自身、給料や将来の不安から、収入を上げるために
転職と副業、本業への注力で、理学療法士としての給料だけで平均値から+80万円程度の収入になっています
そんな、私の視点・経験からの考え方や行動方針を発信していきます。
目次
リハビリ職の職域の状況【人は多くて先細り】
- 供給過多でリハビリ職が増えているー希少価値の低下
- 過疎地域では高齢者数が減るー将来的に顧客層の減少
- 国は社会保障費の増加を制限したいー公的保険の報酬は伸びない
これらの状況は若手の多くの理学療法士は認識していることでしょう。

「そりゃあ、給料増えていかないよね」と実感します。
でも、この状況を踏まえて行動して
未来への対策をしましょう!
追加解説
理学療法士国家試験:合格者数と累計合格者数の推移

参考:公益社団法人日本理学療法士協会/統計情報より加工してグラフ化
- 22歳から60歳までが現役として働く考えたとき
- 供給過多のトレンドはしばらく続きそう
- リハビリ職のメインターゲットの高齢者層の人口推移は2040年に向けては増加傾向。
でも、2040年の高齢者人口の推移は地域によってちがいます。
- 都市(大都市型:17.2%)は高齢者が増える
- 田舎(過疎地域型:-12.2%)は高齢者が減る
- 地方(地方都市型:2.4%)はあまり変わらない
大都市型:入口が100万人以上(文は人口密度が2,000入/km2以上
地方都市型:人口が20万人以上(又は)人口10~20万人(かつ)人口密度が200人/km2以上
過疎地域型:上記以外
【参考:「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会より】
私の住んでいる地域は人口20万以下です。10年先には顧客層の減少が想定されています。
そんな中、「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会では以下のような議論がされています。【中間取りまとめ案】を一部抜粋し、要約しています。
1)現状と課題、3つの地域類型の考え方
人口・需要のピーク時期に大きな地域差
65歳以上人口:全国の約50%は2020年以前にピーク済みだが、政令市・特別区など約15%は2040年以降にピーク。
在宅サービス需要:
町村部の約30%が既にピーク済み、都市部は約80%が2040年以降にピーク。
施設サービス需要:
町村部の約23%がピーク済み、都市部は約84%が2040年以降にピーク。
検討の視点
- 2040年を見据え、サービス供給状況と需給ギャップを「中山間・人口減少地域」「大都市部」「一般市等」の3類型で整理。
- 地域包括ケアの深化、85歳以上・認知症・独居増加への備え、テクノロジー活用が鍵。
- 住まい施策とサービス計画の整合が不可欠。
(2)中山間・人口減少地域でサービスを維持・確保するための柔軟な対応
課題
- 高齢者人口・需要とも減少し、事業所の存続が困難。
- 移動距離増加や人材不足が顕在化。
主要方策
- 事業所へのインセンティブ設計と多機能化(例:看護小規模多機能型)。
- 事業者間・自治体間の連携強化、社会福祉連携推進法人の活用。
- 配置基準・補助金要件の弾力化とICT/タスクシフトで業務効率化。
- 交通・住まい施策と一体的に移動支援を整備。
- 訪問系サービス報酬の包括評価など持続的報酬体系を検討。
(3)大都市部における需要急増への適切な対応
課題
- 高齢者人口と介護ニーズが2040年まで増加し続ける。
- 土地・建設コストが高く基盤整備が高額。
主要方策
- 公的サービスと民間の創意を組み合わせ、多様なサービスを展開。
- 高密度の特性を活かし、コンパクトな供給と需給バランスを地域単位で最適化。
- 多様な住まい+ICT/AIで24時間見守り・オンデマンド訪問を実現。
- 夜間定期訪問よりもテクノロジー活用型の「必要時サービス」へ転換。
- 設備基準や指導監査を実態に即して柔軟化。
(4)一般市等でサービスを過不足なく確保するための適切な対応
課題
- 2040年前後に需要が増加から減少へ転じる「過渡期」。
- 一部に既に人口減少エリアを抱え、将来的に中山間型へ移行する可能性。
主要方策
- 既存資源の有効活用と需給モニタリングで「過不足ゼロ」運営。
- 早期から人口減少フェーズを見越し、施設転換・事業連携を計画。
- テクノロジー導入と多機能化でサービス効率を高め、将来的な縮小にも対応できる柔軟なプラットフォームを整備。

このような議論・検討がされている中、10年先を見てどのような行動をするのか?
あなたはどうしますか?
私は10年先の事業の見据えて対応を考えています。
20代理学療法士のリアルな年収事情──“自分の立ち位置”を把握しよう
年齢層 | 月例賃金 | 年間賞与 | 年収 |
20–24 歳 | 24.3 | 39.4 | 331.4 |
25–29 歳 | 26 | 62.8 | 374.8 |
30–34 歳 | 27.9 | 71.1 | 406.4 |
35–39 歳 | 30.6 | 78.6 | 446.2 |
2024年時点での日本の平均年収は460万円とされています。
理学療法士の年齢でいうと
45-49歳:486万円 で、平均を超える状況です。
働く場所によって、年収の伸びに特徴や差があります。
【給料の傾向】働く場所で異なる特徴
小規模(10〜99 人) 👉 初任給がやや高めだが、その後の伸びはゆるやか
大規模(1,000 人以上)は 👉 20 代後半〜40 代にかけての昇給ピッチが大きい
中規模(100〜999 人)は 👉 両者の中間で、昇給カーブも平均的
つまり
「若い時から月給を少しでも高く取りたいなら小規模」
「キャリアが進むほど伸び幅を取りたいなら大規模」という構図が読み取れます。

月収の差額は
- 25-29歳で1万5000円
- 45-49歳で4万5000円
この差は一つのチェックポイントです。
こんな状況を踏まえてどんなライフプラン・キャリアプランを考えますか?
中・大規模の病院で専門性を高める、管理職を目指して給料アップ?
小規模の事業所で早い段階で高めの月収を手に入れるか?
副業と管理職で収入アップできた私の考えとして
今と未来を見据えた収入アップ戦略を解説します!
収入アップ戦略‐転職か副業‐

私の収入アップ歴
21歳 介護福祉士 手取り15〜16万(夜勤あり)
小さな法人の特別養護老人ホームで有給なし(有給はあっても取れない)
先輩に10年経っても手取り20万はないと聞き、現実と向きあう。
1年半程度で、ずっと働き続ける事はできないと感じ 理学療法士の道へ(このとき、新卒手取りの月収が30万だよとの噂を聞いて飛びつきました。学費に関してはアルバイトと親に土下座で頼み込みました😅)
専門学校を卒業し資格取得
前回の就職先を見直し、大きな規模の病院への就活を行い雇用される。
新卒手取り18万円からスタート
事前情報とちがうことで、再び現実と向き合い
年次昇給と管理職になることで収入アップを目指す。
30歳前後:組織改編のタイミングで一番下の管理職になる。手取り23万円程度に。
35歳頃:結婚と将来子どもがほしいと考えたときに現在の収入に不安があり副業を検討りらくる(リラクゼーションセラピストでの)での副業で平均5万円程度の収入
このような経過です
- 転職 給料の高い職種になった
- 昇格 運良く管理職になれた
- 副業 副業で追加の収入を得ることができた

管理職として、10年以上の経過しているので
年代の平均値と比較して、年収は+80万円程度となりました。
今と未来の収入アップ戦略
当時を振り返り、収入アップの方向性は3つのポイントがあると考えています。
- いつ収入が上がるのか?
- どれくらい上がるのか?
- それに対してどれくらいの費用がかかるか?
方法 | 詳細 | 期間 | 年収増加額 | 費用 |
転職 | 介護福祉士→理学療法士 | 3年後 | +36万円 | 数百万円(学費・書籍代・その間の生活費) |
昇格 | 管理職になる取り組み | 不明 | +12~24万円(管理職手当として) | 0~10数万円(学習費用) |
副業 | リラクゼーションセラピストとしての副業(リラクル) | 1ヶ月後 | +60万円(月に5万として) | 研修費無料移動費3万円前後(私の場合) |
多くの理学療法士におすすめできる戦略は
理学療法士×転職×副業
転職:給料の高い、他の業界に行く。昇給・賞与の高い規模の大きな病院に就職して
長期的に給料が上がる状況にする。
副業:副業を組み込んで追加で収入をアップする。
管理職は運の要素が大きく影響する:理学療法士の平均年齢は35.6歳で若い層が多いので管理職ポストが空きにくい
副業始めるならコレッ!1選

りらくるでの業務委託でのリラクゼーションセラピスト
コレは、リハ職の副業としてオススメです!
- 働く時間の自由度が高い(本業との調整がしやすい)
- 解剖学・触診・マッサージの技術がそのまま活きる!
- 企業のサービスのノウハウが学べる!
- 母体が大きな企業
- 全国に600店舗(どこでも働ける)
- 研修費は無料(研修場所も多い

職場からの帰り道にりらくるの店舗があって、チェレンジしました。
週3日(4時間2日・7時間1日)副業に当てて、平均5万円の追加収入を得れました。
結婚や旅行の費用を準備することができました

オススメできる、副業にもデメリットがあります!
- 自由な時間が減る
- 疲労が貯まる
- 年間で20万以上の副業收入があると確定申告が必要
私はどうしても收入を増やしたかったので、確定申告特に気になりませんでした。
また、りらくるの場合はアルバイトと違います。自分で働く時間の調整ができるので本業やプライベートの状況に合わせて自由に変えていました。

1番は体力的なところですね。
本業に支障のない範囲を自己管理することが大切。
はじめは少ない時間からはじめて、徐々に慣らしていくことが良いです!
スタートは週2日、金曜日の夜と土日のどちらかぐらいがオススメです
理学療法士のキャリアプランについて
理学療法士は、決して高収入を得やすい職業ではありません。しかし、多くの方の支援に不可欠な仕事です。より高い収入を目指すためには、転職や副業を含めたキャリアプランを考えることが重要になります。
20代の理学療法士を例に、キャリアプランの戦略について解説しています。もし現状や将来に不安を感じている方は、ぜひ転職や副業に積極的に取り組み、収入アップを目指してください。