【失敗談】副業で稼ぐ時のマインド「目標達成」よりも大切なこととは?

「お客さんが望む結果を出さないといけない!」
「自分技術でお金もらっていいのかな?」
「自分にもできるかな?」
新しい挑戦を始めるとき、誰もが不安を抱くものです。特に医療介護の現場の経験しかないリハビリ専門職が、一般の方を対象にサービスを提供しようとすると、その不安はさらに大きくなるかもしれません。
しかし、結論から言えば「大丈夫、あなたならきっとできます」。
この記事では、わたしがパーソナルトレーナーの副業をしていたときの苦い失敗談と、そこから考えを改めるきっかけとなった一冊の本からの学びをご紹介します。あなたの不安が、少しでも軽くなれば幸いです。
この書籍はお金を稼ぐことに対する固定観念を外してくれる良書です。雇用されているリハビリ職の方にも参考になる考え方がありますので、ぜひ手に取ってみてください。
頑張りが裏目に…目標達成に固執して失った信頼
以前、お客様の中に「短期間で5kg痩せたい」という高い目標を掲げた方がいらっしゃいました。その方の「頑張りたい」という熱意に応えようと、私も必死でサポートしました。
しかし、良かれと思って組んだ「下半身中心のハードなトレーニングプログラム」が、結果的に裏目に出てしまいます。お客様はプログラムの厳しさに耐えられず、途中で来なくなってしまったのです。
振り返って、失敗の原因は明らかでした。
お客様の目標を達成させることに固執するあまり、心身の負担を考えない、一方的なプログラムになっていたのです。

プログラムの内容は、HIITとゴリゴリの足トレでした。自分がダイエットしたときにやっていたメニューを参考にしたんですが、気持ちの面でしんどい思いもさせてしまいました。
転機となった一冊の本の教え
「なぜ、うまくいかなかったのだろう…」
そう悩んでいた私に、大きな気づきを与えてくれた一冊の本があります。その本には「お金と満足感の関係」という項目で、こう書かれていました。
「人間の満足感は、結果だけで決まるものではない」
例えば、第一志望の学校に合格できなかったとしても、親身に支えてくれた塾の先生に、涙を流して感謝を伝えに来る生徒がいます。逆に、どんなに良い結果が出ていても、その過程が苦しければ、人は「もう辞めたい」と感じてしまうのです。
この言葉に、私はハッとさせられました。まさしく、私が行っていたのは後者だったのです。お客様の「5kg痩せる」という目標に固執し、その過程で生まれるはずの満足感を、ないがしろにしていました。
本当の満足度は「プロセス」に宿る

その本には、こうも書かれていました。
「結果が出なくても、お客様に『良い感情』を味わってもらうことは、それほど難しくない」
結果だけでなく、サービスを受ける過程で「楽しい」「頑張ってよかった」と感じてもらうこと。そのプロセスにおける満足感をいかに高められるか。それこそが、お客様と真摯に向き合うことであり、サービス提供者にとって最も大切なことなのだと気づかされました。
「自分にもできるかな?」という不安は、お客様一人ひとりと丁寧に向き合うことで、やがて自信に変わるはずです。

理学療法士として、利用者さんと関わるときの考え方が変わりました。
目標達成は考えますが、自分は「伴走者」なんだと思いより、利用者さんに寄り添った支援ができるように取り組めるようになったと思ってます。
結果のみではなく、過程も大事にしていきましょう。