【20代PTのキャリア戦略】未経験からのパーソナルトレーナー実践ガイド
「医療や介護の現場もやりがいはあるけど、もっと違う世界も見てみたい」
「運動や筋トレが好き。この”好き”を仕事に活かせないかな？」
「かといって、安定した理学療法士の仕事を手放すのは不安…」
もしあなたが一つでもこう感じているなら、この記事にあなたのための情報があります。
フィットネスクラブでのパーソナルトレーナーの副業経験がある私が、自身の経験も参考にしながら記事を作成しています。筋トレ自体も好きで、10キロ以上のダイエットも2回成功させています。
甘いものも好きで、10キロ以上太ってしまったってことなんですけどね。
その経験から断言できるのは、理学療法士の臨床経験は、パーソナルトレーナー市場で最強の武器になるということ。
この記事では、あなたの持つ専門知識を活かして、今の安定はそのままに「+αの収入」と「新しいやりがい」を手に入れるための、副業パーソナルトレーナーへの具体的なステップを、私の成功談も失敗談も交えながら徹底解説します。
目次
なぜ今、理学療法士にパーソナルトレーナーの副業が最適な３つの理由
市場の需要とあなたの専門性が、今まさに完璧にマッチしています。理学療法士だからこそ輝ける理由を3つご紹介します。
理由1：高い専門性で他のトレーナーと圧倒的な差別化が図れる
パーソナルトレーナーには必須の資格がありません。だからこそ、理学療法士という国家資格の信頼性は絶大です。採用や業務委託契約の場面で、まず有利に働きます。
さらに、あなたが持つ医療的な知識、疾患への理解、高齢者の運動機能低下予防のノウハウは、他のトレーナーにはない圧倒的な付加価値。「このトレーナーさんなら、安心して身体を任せられる」という信頼に直結します。
理由2：治療だけでなく「予防」の領域で社会に貢献できる
臨床でのリハビリが「マイナスをゼロに戻す」仕事だとすれば、パーソナルトレーニングは「ゼロをプラスにする」仕事です。
特に中高齢者の運動機能向上に関わることで、介護予防に直接貢献し、クライアントのQOL（生活の質）を高めることができます。これは、社会全体にとっても価値のある、非常にやりがいの大きな仕事です。
理由3：将来のキャリアの選択肢が広がり、収入の柱が増える
副業は、単に収入を増やすだけではありません。フィットネス業界での経験は、あなたの視野を広げ、将来のキャリアに新たな選択肢をもたらします。
本業の安定を基盤に新しいスキルを身につけることで、より自由で満足度の高い働き方をデザインしていくことが可能になります。
トレーナーは平均的な年収は理学療法士と比較すると低い傾向です。しかし、フリーランスや企業によって上限値は高いです。
パーソナルトレーナーの収入動向についてはこちらの記事でまとめています。
あなたは気づいていないかも？臨床経験すべてが「武器」になる3つの理由
毎日当たり前のように使っている知識や技術。しかし一歩、臨床の外に出れば、それは誰もが欲しがる専門スキル、「宝の山」に変わります。
1. 解剖学・運動学に基づいた的確なフォーム指導
「腕を太くしたい」という要望一つとっても、理学療法士なら多彩なアプローチが可能です。
- 手首を回外させれば（手のひらを上に） → 上腕二頭筋
- 中間位なら（親指が上） → 腕橈骨筋
- 回内させれば（手のひらを下に） → 上腕筋
このように、なぜその動きで、どの筋肉が鍛えられるのかを論理的に説明できるため、クライアントの納得度は格段に高まります。
2. 痛みや既往歴を持つクライアントへの安全なアプローチ
理学療法士の真骨頂は、リスク管理能力です。腰痛や膝の痛み、過去の手術歴など、クライアント一人ひとりの身体の状態を正確に見極め、痛みをただ避けるのではなく、安全かつ効果的な運動プログラムを立案できます。
この「安全」という土台の上に「効果」を積み上げられることこそ、クライアントが最もお金を払いたい価値なのです。
3. クライアントの目標達成に向けた論理的なプログラム作成能力
リハビリで培った「ゴール設定」と、そこから逆算してプログラムを組む思考プロセスは、パーソナルトレーニングにそのまま応用できます。
クライアントの「痩せたい」「筋肉をつけたい」という漠然とした希望を、**「3ヶ月で体脂肪率を3%落とし、スクワットの重量を10kg上げる」**といった具体的で測定可能な目標に落とし込み、達成までの最短ルートを示す。この論理的な指導力が、あなたの信頼を確固たるものにします。
【未経験でも安心】副業パーソナルトレーナーを始めるための具体的な3ステップ
「でも、何から始めたらいいの？」その疑問にお答えします。成功の鍵は**「低リスクで始めて、自分の適性を見極める」**こと。この3ステップなら、着実に一歩を踏み出せます。
ステップ1：まずやってみる！アルバイトから始めよう
いきなり独立を目指すのは、リスクが高すぎます。まずはフィットネスクラブでアルバイトとして働き、現場を経験することを強く推奨します。
「時給をもらいながら、指導方法やお客様とのコミュニケーションを学べる」というのは、最も賢いスタートの切り方です。未経験者歓迎の求人も多く、マニュアルが整備されている職場なら、トレーナーの基礎を体系的に学べます。
まずは求人サイトで「パーソナルトレーナー アルバイト 未経験」と検索し、現場の空気を肌で感じてみましょう。
ステップ2：自分に合うか合わないか考える
現場を経験したら、「この仕事は自分に合っているか？」を冷静に考えてみましょう。
人に教えることに喜びを感じるか、お客様の成長を心から応援できるか。アルバイトを続けながら、友人や知人をモニターとして指導してみるのも良い方法です。この期間に、自分の強みや課題を客観的に分析しましょう。
ステップ3：方向性を考えながら取り組む
「この仕事をもっと深めたい！」と感じたら、自分の専門性を確立するステップです。どのようなトレーナーになりたいか、目標を具体的にしましょう。
例えば、「ダイエット専門」「美尻メイク専門」といったボディメイク系はもちろん、あなたが臨床で得意としてきた「腰痛改善」や「膝痛予防」なども、立派な専門分野になります。
方向性が決まれば、SNSでの情報発信を始めたり、ピラティスなど新しい資格の勉強を始めたりと、やるべきことが明確になります。
気になる疑問を解決！理学療法士のためのQ&A
Q. 本業と副業の両立は可能？時間の使い方は？
A. 結論、可能です。ただし、無理のない計画が鍵になります。
例えば、まずは「週1日、2時間だけ」と決めて、本業の定休日に始めてみるのがおすすめです。平日の夜に活動する場合も、職場から通いやすいジムを選ぶなど、時間と体力のロスを減らす工夫が大切です。いきなり全力投球せず、心と体に余裕のある範囲で始めることが、長く続けるコツですよ。
Q. PTの資格だけでは不十分？おすすめの資格は？
A. 基本的には十分です。あなたの国家資格と臨床経験が、何よりの信頼の証です。
ただし、より高みを目指すなら、トレーナーならではの知識を学ぶことに損はありません。セミナーに参加したり、最近ではピラティスの資格を取得して差別化を図るトレーナーも増えています。
重要なのは、これらの学びの多くが理学療法士の本業にも必ず活きるということです。副業への挑戦は、あなた自身のスキルアップへの投資でもあるのです。
気になること、質問があったったらコメント欄からメッセージをください。可能な限り返信します！
「できるかな？」大丈夫、できます！
一般の方にサービスすることになると、結果がでないと怒られないかな？などと不安になることもあります。わたしもそうでした。
でも、一つの失敗を経験して、考え方が変わりました。
【失敗談】お客様が離れてしまう原因は「目標達成」へのこだわりすぎ？
新しい挑戦に不安はつきものですが、ある失敗がサービスの本当の価値を教えてくれました。
以前、お客様の「痩せたい」という目標達成を急ぐあまり、厳しいトレーニングを提供した結果、途中で離脱されてしまいました。
原因は、結果に固執し、お客様の気持ちに寄り添えていなかったことです。
この経験と一冊の本から学んだのは、「人の満足度は、結果だけでなくプロセス（過程）で決まる」ということ。
大切なのは、結果だけを追い求めるのではなく、お客様に寄り添い、サービスを受ける過程で「楽しい」「頑張ってよかった」と感じてもらう「伴走者」としての姿勢です。この視点を持つことで、お客様との信頼関係が深まり、サービスの価値は本物になります。
詳しくはこちらの記事もどうぞ
この考え方は、リハビリサービス提供の現場でも参考にしています。
目標達成を考えないわけでは決してありません。その前提として、「自分は伴走者なんだ」と考え、利用者の方に寄り添うということを考えるきっかけになりました。
今の安定は、「守り」ではなく「攻め」の武器になる
理学療法士のキャリアは「安定」という大きな強みがあります。
しかし、その安定は、現状維持のために使う「守り」の盾ではありません。新しい挑戦をするための「最強のセーフティネット」です。
評論家でいるのは今日で終わりにしませんか？
まずはスマホで「パーソナルトレーナー アルバイト」と検索するところから、あなたの新しいキャリアを始めてみましょう。
このブログは、あなたの挑戦を全力で応援しています。
